第五回入賞作品
2018年7月4日審査会開催
- 審査委員長:
- 北原 照久(横浜ブリキおもちゃ博物館館長)
- 審査委員 :
- 宮脇 修一(株式会社海洋堂社長)
美内 すずえ(漫画家)
須田 正己 (アニメーションキャラクターデザイナー・アニメーター(作画監督))
米田 武志(造形師)
丹生 兼宏(土庄町商工会 会長)
柳生 忠平(妖怪画家)
最優秀作品賞

タイトル
雷音
作者
杉山 幸則
雷音同士が激突した時に生じる雷(電気)によって体の各所にあるスピーカーから雷鳴を轟かせ、その音の大小で互いの優劣を決める妖怪。また雷が鳴り土砂降りの雨が降るのは積乱雲によるものと言われるが、戦いに敗れた雷音が悔し涙を流すからだと、その妖怪を知る者は言う。
優秀作品賞

タイトル
天狗?
作者
黃建達
天狗がやってきた!?あ~なるほど、天狗の衣装を持ち出し、天狗を装う、わんぱくな小鬼と化け猫の悪ふざけか。
北原照久賞

タイトル
腐生
作者
陳謹
霊芝(れいし)の一種。常に枯れ木に生息して、自分の背中で幼児を成長させる習性がある。食用としては高価な価値があるが、幼体の部分は毒素があり、この部分は食べてはならない。
須田正己賞

タイトル
付喪神 - 再欲
作者
林繁盛
かつての戦場で、以前無数の命を奪った一本の刀。魂の養分を得て、権力と殺戮から生の欲望を生む。付喪神" 再欲"。野心ある者を誘い、その妖刀を再び握らせ、再び権欲の争いを引き起こさせる。
米田武志賞

タイトル
Lunch Time!
作者
黃皓・蔡鎮澤
牛鬼のランチタイム!
MeiPAM賞

タイトル
海左衛門
作者
石橋 萌衣
悪霊や悪い妖怪の竿の先のランプに誘き寄せ食べる優しい妖怪。深海に住む鮟鱇の姿形を真似てこの様な姿となった。性格は温厚。目が悪いので近づいた物をすぐ掴んでは食べようとするために、間違って漁船を襲ってしまうこともあるが、その時は優しく帰してくれる。
小豆島賞

タイトル
西瓜侍と瓜侍
作者
小副川 太郎
江戸時代の俳人、与謝野蕉村が見性寺に描いた2体の妖怪画。西瓜ノ侍・瓜の精霊の2体をアレンジし猛々しい武者姿の博多人形として人間に甦らせました。博多人形師・小副川太郎氏とlllustrator・三日月電波氏によるコラボレーション作品。
小豆島ヘルシーランド賞

タイトル
呵呵
作者
玉福
悲しんでいるとどこからともなくやって来て、腹の大口で負の感情を全部食べてしまう。腹一杯になると満足した呵呵は大声で笑い出す。スッカリ負の感情が無くなった人間は、呵呵につられて一緒に笑ってしまう。
童の夢賞

タイトル
餓双犬
作者
小林見夢
名だたる妖怪を捕食してきた妖怪で、今度のターゲットは「猿大将」に決めた。ちなみに猿大将の顔のキズは、この妖怪がつけた物。
第四回入賞作品
2017年5月31日審査会開催
- 審査委員長:
- 北原 照久(横浜ブリキおもちゃ博物館館長)
- 審査委員 :
- 宮脇 修一(株式会社海洋堂社長)
美内 すずえ(漫画家)
須田 正己 (アニメーションキャラクターデザイナー・アニメーター(作画監督))
米田 武志(造形師)
丹生 兼宏(土庄町商工会 会長)
柳生 忠平(妖怪画家)
最優秀作品賞

タイトル
驚螫
作者
劉宇桓
春の雷が鳴り響き、万物が目覚める瞬間を表したかった。作品の名前もそれに由来しています。生気と驚きにあふれ、生物と生物の接触。伝説の起点とも言え、また衰微後の再生を表してもいる。もしあなたが土台を回したなら、新たな物語が語られる。
優秀作品賞

タイトル
夢ぎつね
作者
杉山 幸則
人の夢の中で生きる妖怪で人が悪夢を見ると生きづらくなるため、背中の左右の夢卵(ゆめたまご)から生まれた子ぎつねが楽しい夢をみせてくれる。
北原照久賞

タイトル
とりかえっこ
作者
海北雅史
眠っている人の顔に被さり、他人の顔に取り替える妖怪。そして取り替えた顔をまた別の人の顔に取り替えて行く。目覚めた時、鏡に映っている顔は見た事の無い別人の顔になっている。
宮脇修一賞

タイトル
蝋神
作者
石橋エイジ・石橋マキコ
ロウソクの火は命の灯火である。生と死のあるところに蝋神はあらわれる。蝋神のロウソクから火を移す事で魂が宿り、逆にまもなく死を迎えるであろうものから、自分のロウソクに火を移すのである。
美内すずえ賞

タイトル
怪物公車司機
作者
何宇森
造形物は人体の構造の変化と漫画・アニメなど2次元の平面の特徴から来ている。人体の骨格構造を捨て、平面的な造形へと変化させた。顔と手足などの重要な特徴を残し、漫画アニメの怪物の特徴を加えた。例えば角や尾、毛、ウロコなど。2次元から3次元にする際の違和感を取り除くために、二次元の滑らかさを消し、土の質感を可視化させた。
須田正己賞

タイトル
貓又
作者
林佐儒
"言い伝えによると、猫又は家で飼われている猫が年老いて化けて、その尾が二股になる といわれる。たまには人間の姿形になる。とても賢い、また人間の言語を理解できる。"
米田武志賞

タイトル
遊浪居蟹
作者
張育銘
小さい頃に好きだったヤドカリがモデルとなってデザインされた妖怪です。人類の悪意によって生まれた新しい妖怪です。
MeiPAM賞

タイトル
錬金樹と天眼童児
作者
桶田 昂作
ヒトが作るのは不法投棄のゴミのやま、拾うは目利き屋“天眼童児”。ゴミの真価を見極めて、錬金樹さまに捧げれば、神の木如く“金”実る。神の木その名は“錬金樹”。万物食いて錬金いたす。金の実採ろうと人来れば、丸っとひと飲み取り込んで、大きな金に錬金いたす。右横から眺めれば、枝は重なり鬼の顔。
小豆島賞

タイトル
ガラパゴスの歌
作者
首藤 秀利
エクアドルの小豆島、ガラパゴス諸島に棲むゾウガメ、リクイグアナ、ウミイグアナの妖怪です。彼らの歌が永遠に続く地球でありますように。
小豆島ヘルシーランド賞

タイトル
藥神鹿羽谷
作者
吳燦華
山に住む白鹿が時を経て妖怪となった。慈悲の心を持ち、薬草を自身の身体に植え付ける。錬丹術で人々を救う。その薬草の中の青色の”鹿羽草”は生き返りと魂を鎮める効果があり、神の薬と呼ばれている。人々は白鹿を狙い、生きるために身を隠した。最後に白鹿が目撃された場所が”鹿羽谷”ということから、この鹿の名前が「薬神鹿羽谷」と呼ばれるようになった。
童の夢賞 金賞

タイトル
鬼喰鳥
作者
小林見夢
・他の妖怪(鬼など)や動物人間をひたすら喰う。
・戦国時代に暴れていたら武将にあっけなく封印されたが現代になり焼き鳥にされた鳥たちの怨霊が集まり再び力を得て復活してしまった。エライコッチャ!?
童の夢賞 銀賞

タイトル
ばけきのこ
作者
髙部 実結 ほか6名
ある人がキノコ狩りに行き迷子になり死んでしまいました。やがてその人からキノコがはえだし、ばけきのこ になってしまいました。それからその山にキノコ狩りにいくとばけきのこにつかまりキノコにされるということです。
第三回入賞作品
2016年3月11日審査会開催
- 審査委員長:
- 北原 照久(横浜ブリキおもちゃ博物館館長)
- 審査委員 :
- 宮脇 修一(株式会社海洋堂社長)
美内 すずえ(漫画家)
須田 正己 (アニメーションキャラクターデザイナー・アニメーター(作画監督))
米田 武志(造形師)
丹生 兼宏(土庄町商工会 会長)
柳生 忠平(妖怪画家)
最優秀作品賞

タイトル
プラモ怪
作者
首藤秀利
何十年たっても作ってもらえないプラモデルの怨念とパーツが合体して生まれた妖怪。プラモ棚の陰で「作ってプラ~」とすすり泣いています。
優秀作品賞

タイトル
癒しん坊
作者
杉山幸則
目には見えない邪鬼(邪気)に取り付かれた人のもとに舞い降り、その邪鬼を食らう妖怪で、人は結果的に活力を取り戻すことからその妖怪を「いやしん坊」と呼ぶ。
北原照久賞

タイトル
イノチクイ
作者
桶田昂作
肥満妖怪。無駄に命食いて地は無になる。影は哀しくカタチになるも命悔いても天へ、命は還らず。
宮脇修一賞

タイトル
化け狸
作者
ボンゲン
妖怪百鬼夜行にパッたり出くわし、人間たちは大慌て!ところがこの百鬼夜行、人間を驚かすことが趣味の化け狸が自作した「人間驚かせ機械」だったのです。横へまわってみると、ほら!いた!弱そうな太った化け狸!
須田正己賞

タイトル
けひわひ
作者
大垣綾美
飲み込んだ言葉を吐き出す妖怪。「今言いたいことあったんになんで言わんが?はぁ~ん、恥ずかしいがやろ!?かわりに言ってあげっちゃ!!…あれ、もしかして言わんほうがよかった?」
米田武志賞

タイトル
人形遣い
作者
海北雅史
枯れ木から人を造り自在に操る妖怪
MeiPAM賞

タイトル
魚面人
作者
津村果奈
家に住みつき、夜になると人にばれないように金魚にえさをやる妖怪。水が苦手で水槽に入ることができないので、えさをあげることで金魚と友達になろうとする。恥ずかしがりやで、人にばれないために夜に出てくるが、えさをあげることに夢中で、足音に気づかず、ふと気がつくと…。
小豆島賞

タイトル
千目おにぎり
作者
保坂明良
昔から食べ物を粗末にすると目がつぶれると言われており、そのような者達の目が怨念となって集まり生まれたのが千目おにぎりです。この妖怪を一度でも見た者は、その恐怖のあまり二度と食べ物を粗末にしなくなると言い伝えられております。製作日数は10日間。作品のテーマは「きも かわ きれい」です。
小豆島ヘルシーランド賞

タイトル
イロイロ
作者
今西勇太
わたしたちはいつものみこんでいるつもりでのみこまれている。そんな情けないわたしたちに都合よく付き合ってくれる「妖怪」てのはきっといいやつらなんだと思う。いつでもかたちを変えて人間も妖怪もいろいろだな~。
童の夢賞 金賞

タイトル
猿大将
作者
小林見夢
猿をモチーフにしたケモノ型妖怪。今から三万年前に発見され人間におそいかかっては封印されるをくり返している。最後に封印されてから一万年の時を経て、モノノケ堂に現る!!工夫したところ…さされた矢をかっちゅうに残し、顔には刀キズをつけ、人間との猛戦を表現した。また、するどいキバで強さを表現した。
童の夢賞 銀賞

タイトル
人喰い鬼
作者
杉田琢馬
猫にばけて人をおびき寄せて、喰ってしまう。たまに、動物や魚を喰う妖怪。
第二回入賞作品
2014年7月8日(火)審査会開催
- 審査委員長:
- 北原 照久(横浜ブリキおもちゃ博物館館長)
- 審査委員 :
- 宮脇 修一(株式会社海洋堂社長)
美内 すずえ(漫画家)
須田 正己 (アニメーションキャラクターデザイナー・アニメーター(作画監督))
米田 武志(造形師)
丹生 兼宏(土庄町商工会 会長)
最優秀作品賞

タイトル
ちちりたたり
作者
桶田昴作
森は焼かれた。唯一残った松かさ、それはまるでガイコツのよう。
怨念より育ち、ちちり・たたりとなりて人々を襲うであろう。
優秀作品賞

タイトル
すきまぶし
作者
中山裕幸
妖怪「すきまぶし(隙間節)」は、狭いところや物と物の間にある隙間を好む妖怪です。体は実は、ホコリやチリ、ダニなどが集まってできたもので、整理整頓のされていないところに出没する。隙間に入るときは、体を自由に変化させ、その形に合った状態になります。
北原照久賞

タイトル
愛と哀しみのなめなめくじ
作者
手代木チカ
世の中の辛酸なめても人をなめず。今宵も寂しさに涙しながら、彷徨うオリーブの森の中。ふと、どこからともなく飛んできて、からみついたリボン。このすすけたリボンを慰みに、自らを愛してくれる誰かを探してひた進む。愛と哀しみの妖怪、なめなめくじ。
宮脇修一賞

タイトル
二口と七口
作者
堀川仁彦
二口と七口の兄弟です。放射能が好物で口から吸い込み、体内で浄化して綺麗な空気を出すありがたい妖怪。浄化するのに、大量のエネルギーを必要とするので、甘い物が大好き!ポケットには常にたくさん詰め込んでます。弟の七口の方が浄化能力が高く、働き者。兄は、「行けー!吸い込めー!」と命令ばかり。でも七口は、そんな兄を好いているのです。
美内すずえ賞

タイトル
蛙天狗
作者
実方一渓
雨上がりに山奥の沼の蓮の葉の上に現れる。悩みを抱えたカエルを鼻の上に乗せ、話し相手になってくれる。紫陽花の柄の上衣とオタマジャクシが描かれたひょうたんがお気に入り。
須田正己賞

タイトル
ならく
作者
YASHIO
(前回最優秀作品)土魂さんから生まれた物の怪。
世の中の飽和や混沌、必要以上になったものすべてを風呂敷のように包み込む。自らの体は、その吸い込んだものの大きさにより破壊されつつあるが、世の中の均衡が保たれているのは、ならくがいるからである。
米田武志賞

タイトル
フェチ妖怪絶対領域ちゃん姉妹
作者
倉敷芸術科学大学 フィギュアゼミ(代表:田丸稔)
「制服、ニーソ」そして「美少女」と、フェチで萌えな3大要素だけに着目して、それをぎゅっと詰め込んだら、こんな可愛く妖しい妖怪が生まれました。特に、双子のぷにぷに感いっぱいの太ももの合わさる隙間に、ぐっと情念を込めて凝視してみてください。ほら…頬を寄せる双子が、今にもあなたを妄想の世界に誘ってくれるようじゃありませんか?
小豆島賞

タイトル
鵺
作者
佐々木健之介
小豆島の大自然をひっそりと森の奥から見守っているような神秘的な雰囲気の妖怪。それが鵺。
童の夢賞 金賞

タイトル
呪木(じゅもく)
作者
ゆうすけ&ゆうすけ
呪木は地獄の木とも呼ばれ、争い事がたくさんあった頃に、死、恨み、憎しみなどで流した血や涙で育った木だ。100年経って小さな粒ができ、それが成長し顔や手になった。年月をかけて成長した呪木は、地獄へと追放された悪人を喰らい、地獄で人間を待ち、来なくなったら現世へと放たれる。
童の夢賞 銀賞

タイトル
人食花
作者
山下真鈴
きれいなすがたで人をおびきよせ、食べて生きるようかい
第一回妖怪造形大賞
2013年7月1日(月)発表
- 審査委員長:
- 北原 照久(横浜ブリキおもちゃ博物館館長)
- 審査委員 :
- 宮脇 修一(株式会社海洋堂社長)
美内 すずえ(漫画家)
須田 正己 (アニメーションキャラクターデザイナー・アニメーター(作画監督))
米田 武志(造形師)
岡田好平(土庄町長)
小豆島の審査会場
作品展示会場
審査会の様子
真剣に審査しています
前日会場入りして審査していた宮脇修一氏 はビデオレターで参加
審査委員のみなさま、妖怪作品に囲まれて
最優秀作品賞

タイトル
土魂さん(つちだまさん)
作者
石橋エイジ/石橋マキコ
カエルのように跳ね、鼻をペッタペッタと鳴らし夜ごと現れる。背中の無数の穴から生み出される妖怪は、その土地土地で培われた念が魂となる。それらが福を呼ぶ妖怪か、災いを呼ぶ妖怪が生まれてくるかは、人々の行いによって決まるのだという。
優秀作品賞

タイトル
ごせんぼう
作者
手代木チカ
カッパじゃないよ!
水かきはないよ。なぜなら水マントがあるから、必要ナシ!!
水マントでめっちゃ泳げるし、めっちゃ化ける。
「川のほうからきました。ごちそうちょうだい!!
北原照久賞
タイトル
茶釜狸
作者:Port man
宮脇修一賞
タイトル
ごきげん妖怪 上機嫌鬼
作者:宮内淳一
美内すずえ賞
タイトル
そらみみ
作者:梅沢かつみ
須田正己賞
タイトル
雨雨と無無
作者:中屋明子
米田武志賞
タイトル
肉吸
作者:万凜
小豆島賞
タイトル
こっちだよう~怪
作者:夏川彰
MeiPAM賞
タイトル
しゃくし石
作者:手取泰介